神戸市西区の住宅が密集する地域で注意！屋根の劣化と隣家トラブルのリスクとは？

築10年以上経過した住宅や、台風・地震・大雨の後、雨漏りや異音などが気になったとき、ご近所で屋根工事が増えてきたときなどが点検のタイミングです。少しでも不安があれば早めに相談しましょう。

2025年7月16日

はじめに｜神戸市西区の住宅密集地で、屋根トラブルが“ご近所問題”に？

神戸市西区には、伊川谷町有瀬や池上、春日台、白水などを中心に、昭和から平成初期に建てられた戸建て住宅が多く、家同士の距離が近い密集エリアも多く存在します。

こうした地域では、屋根の劣化によるトラブルが自宅だけの問題では済まされず、隣家や近隣住民にまで影響を及ぼすリスクが高まります。

「瓦が落ちてお隣の車を傷つけてしまった」「雨樋の水が隣家の外壁に跳ね返ってしまった」といったご近所トラブルは、実際に西区でも報告されている事例です。

この記事では、神戸市西区における住宅密集地特有の屋根トラブルとその対策について詳しく解説します。大きなトラブルになる前に、どんな点に注意し、どのような対応をすべきかをチェックしていきましょう。

神戸市西区の住宅密集地では、以下のような屋根材や構造がよく見られます。

これらの屋根材が使用された築30年以上の住宅では、目に見えない内部の劣化や固定部のゆるみが進んでいるケースも多く、台風や豪雨時のトラブルにつながりやすくなっています。

神戸市西区の密集地では、以下のような屋根トラブルがご近所トラブルの原因になっています。

強風や地震のあとに瓦がズレたり外れたりすると、隣家の敷地や車に落下するリスクがあります。
特に車両やガラス面への被害は損害額が大きく、賠償トラブルに発展するケースも。
屋根に上がらなくても、地上から見える部分に不自然な瓦の傾きがあれば要注意です。

雨漏りは天井だけの問題と思われがちですが、壁内に水が伝うことで隣家との境目にシミができる場合もあります。
湿気を含んだ断熱材がカビの原因になることもあり、見えない部分でじわじわと被害が進行するため、発見が遅れると修復費用も大きく膨らみます。

古くなった波板や屋根の板金は、強風により一気に飛ばされることがあります。
軽量な素材ほど風の影響を受けやすく、近隣敷地内に落下した際は、所有者としての責任を問われるケースも。
固定具のゆるみやサビの発生は、飛散リスクのサインです。

雨樋に詰まった枯れ葉や土ぼこりが原因で、雨水があふれて隣家の外壁や玄関先に直接跳ね返ることがあります。
水はねが続くと、外壁の塗装が劣化したりコケが発生するなど、美観や耐久性にも影響が出てしまいます。
「見えない場所だからこそ」定期的な清掃と点検が重要です。

築40年の住宅で、屋根から落ちた瓦が隣家の車のフロントガラスを直撃。
持ち主が保険で対応しましたが、隣人との関係修復に時間がかかりました。

防水シートの劣化による雨漏りが壁内で広がり、隣の家の室内クロスにシミ。
原因調査と修繕で合計30万円超の出費に。

固定の甘いベランダ屋根が飛ばされ、近くを通っていた人の足元に落下。
けがはなかったものの、警察沙汰に。

傾いた雨樋から水があふれ、お隣の玄関前に常に水しぶきが。
注意されても放置し続けた結果、町内会に相談される事態に。

屋根トラブルを未然に防ぐには、早めのメンテナンスと的確な補修が欠かせません。
以下は、神戸市西区でよく実施される屋根修理の代表例と、その費用目安です。

工事内容	費用目安（税込）	内容
瓦の差し替え・ズレ直し	5,000〜15,000円／枚	割れたりズレたりした瓦の交換や調整。部分補修に最適。
棟瓦・棟板金の補修	60,000〜180,000円	強風で飛散しやすい棟部分を補強。漆喰の塗り直しも含む。
雨樋の交換・詰まり除去	20,000〜80,000円	水はね・越境トラブルの原因箇所を補修。防鳥ネット設置などの予防策も。
波板屋根の交換	30,000〜100,000円	劣化したベランダや玄関屋根の波板を交換し、飛散や破損を防止。